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2回目の死
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ノアが居なくなっちまった。
何も残さず
それも仕方ないのか??
俺はただの看守。ノアは罪獣。
どうやら俺は長い間ノアと一緒にいたから勘違いしちまったらしい
ノアは俺と一緒
一人ぼっちだって…
でも勘違いするのも分かるよな??
だって檻に入れられてる間あいつはどんな扱いをされてたか知ってるか?
朝早く叩き起されて薬剤が安全かどうかをノアで試す。失敗した場合は副作用が凄い。得にノアはS級のしかも狼族なので身体は丈夫だろうと他の者よりキツい錠剤を飲まされたりする。
昼は強制労働。休む暇なく働かされる
ノアは体力が全く無く、錠剤の副作用などで、よく体調を崩し労働場所の監督にムチで叩かれていた
夜は労働疲れで食べる気力もなく、出されたメシも栄養はそんなに無い。
檻にはノア1人。
喋る相手は俺か人形のくー太郎のみ
あぁ、俺はいつの間にかノアに入れ込んでたみたいだ…
ノア、何で居なくなっちまったんだよぉ
ザワ!!
『…あら?私たちは何故ここに居るのかしら?』
ザワ…
ノア…俺、またひとりぼっちになっちまった。
『誰か処刑されるのか??』
『さぁ?何かもう処刑されてね?帰るか〜』
ザワザワ…
ノア…何で俺を置いて………
『おーい!!お前こんなとこに居たのかよー!』
あれ???ノアって誰だっけ…
「おいって!!」
「あっ…?ジャック?どうした?」
「どうしたもこうしたもねぇよ!!お前看守の仕事ほっぽってどっか行っちまうから!」
そうだ…仕事。
「ほら、早く戻らないと俺達までペナルティ食らうんだぞ!?」
「お、おぅ!すまねぇ。今戻るわ」
『しっかし、仕事投げ出す程の面白いもんがあったのか?』
『いや、それが何でここに来たのか分からねぇんだよな…何か誰か処刑されたっぽい』
『マジかー、お前の担当だったのか?』
『…えぇ?いや、分かんねぇ。分からないんだ』
『…?そうか、……まぁ!サボるにはまだ早いぜ!』
『おぅ!』
また俺はひとりぼっち
また……??何考えてるんだ。
俺はずっとひとりぼっちだったろ??
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