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別side
「あ、あのぉ」
「あぁん゛?」
「ヒィィ!な、何でもないですぅぅ…」
チッ
何でもないなら話しかけてくんなっての
てか、どいつもこいつもビクビクした態度もイラつく。仕事サボれないのもイラつく
ぁぁあああ゛!!!
仕事サボりてぇ…
「よっ、見張りは順調か?」
「おぅジャック…」
俺がムカムカしてた時タイミング良く来るのがコイツ「ジャック」
俺と同期だが何故かジャックの方が男女共にに人気だ
まぁ確かに優しいし、男の俺から見てもイケメンだけど…落差が激しんだよな
俺とジャックは同じ時期に研修を受けて同じタイミングで看守になった。しかしジャックは容量が良い男だから上のお偉いさんから気に入られ、いつの間にか上級階級にいる。
俺はドベのドベ。
上の仕事に就くことはない。一生下民である。
ジャックは研修時に隣の席で仲良くなった。ひねくれ者の俺とでも話が合う貴重な存在で俺が何言っても何しても肯定してくれる。今もこうしてドベの方まで来て俺の話し相手になる
やっぱり余裕のある男は違うなぁ
そんな事を考えながら現実に戻る
「ジャックはここに何しに来たんだ?」
「いやぁ、そこに空いている牢があるだろう?」
ジャックは指を指した。確かに俺が見張っている牢の近くには何故か空いている牢があった。
「…あそこに新人が入ってくるってよ〜」
「っはぁ?また増えんのかよ。勘弁勘弁…」
「ぶっ!!ガハハ!!」
ガハガハと笑いながら俺に伝えてくる。俺の反応を見て面白がってんなコイツ。ほんとこういう所変わってねぇな。
はぁ…とため息つきながら例の牢を見る
「ん?何か落ちてる」
ジャックが牢の中を見てそう言った。
え?おかしいな…毎日見回りしてるから何も落ちてないはずなのに
ありえない
「これは…くまのぬいぐるみ…?」
ジャックは拾い上げた物を見てそう言った。それは小さな茶色いくまのぬいぐるみだった。
この暗い中にあったそれは輝いて見えた
きゅるるんっとしたつぶらな瞳がこちらを見ている
「何でこんな物がここにあるんだ??」
「し、知らねぇよ」
ジャックが俺の方をじとーっとした目で見てくるから早く首を横に振った。変態だと思われた?
「うーん。まぁこれは俺が処分しと…」
「いや、お、俺が預かっとくわ」
ジャックの発言が終わる前に俺の口が滑った。
ん???俺は今、何を言った?
預かる?
「は?預かる??こいつで何しようってんだよ!」
ドドドド正論。
確かに俺は何をするんだ?コレで。ただのくまのぬいぐるみだぞ
「い、いや。なんかに使えるかな…と
いや!もし使えなかったとしても俺が処分しとくからさ!な?!」
ジャックの返事を聞く前にくまのぬいぐるみを奪った。ジャックは目を見開いてこっちを見ていた。
いや、そうだよなぁ…
俺も分かんねぇよ。でも腕と口が勝手に…!!
「……いや、まぁ良いけど。面倒事はゴメンだぜ」
「わーった!!分かった!!ありがとなジャック!」
ジャックは少し困ったような引いているような表情で仕事場に戻って行った。
おかしいよな。
改めてくまのぬいぐるみを見る。少し汚れてて
すぅ…
色んな匂いがする。
って!何で匂ってんだ俺!!馬鹿か!
そして左の腕から足にかけて破れたような後があり、糸で補強している。
分からない。見たことないのに、このぬいぐるみからは魅力を感じるんだ。とりあえず大事にとっておこう…本当に何か使えるかもしらねぇし
ぬいぐるみの目を見た後、俺は仕事に戻った
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
このアプリバグが多いのか分からないけど、反映されてるか分からなくて
もし2回繰り返されてたり、消えてたりしてたらすみません。
どうにかこうにかします。
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