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彼首輪⑥
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呼吸を整えながら頭の中でぐちゃぐちゃ色々考えていると、魚崎はまた何かをいじってるのだろう。ずっと音が聞こえる。
(なんだ…もしかして、首輪をつけられてる…?)
首周りに何かをつけられる感覚がした。
どう考えてもさっき拾った首輪だろう。
ガッチリとつけられた後にも更にカチャカチャと何かを弄られている。
「目隠し…取るか……」
その言葉通り目隠しを外されると魚崎は赤いリードを手に持っている。それは俺の方へと伸び首輪へと繋がっていた。
本当に“人間用”だったなんて、その上実際にそれを俺が付けさせられている。
苛立ちや期待感に加えて屈辱感が心に宿る。
「……目、いいね。お、俺も気持ちよくなりたいんだけど……してあげたお礼にしてくれない?」
(どういうことだよ…?)
魚崎は目の前でズボンを脱ぎ出した。
そしてそのまま下着も脱いで下半身裸になる。
露出されたそれはギンギンに大きく膨れている。
魚崎は息を荒らげながら俺の猿ぐつわを外す。
「っはぁ……なんなんだよ…」
「そう言いながらも…お前、イってたじゃん」
「うるさいな」
魚崎は俺の髪の毛を鷲掴んでグイッと下げ、魚崎の勃起したそれが目の前にきた。
まさか、口でしろとでも言いたいのか?
それだけは絶対にしたくないと思い何とか体を捩らせる。
「て…て、抵抗するつもり……?」
「当たり前だろ、誰が男のちんこなんかを口に入れたいんだよ!」
「…ちゃあんとさっちトイレで綺麗にしてきたんだけど」
「…お前、端からこのつもりで俺をここに」
「そ、そりゃあそうだよ…お前みたいなやつをこうやって縛って犯したら……き、気分いいだろ?」
またムカつくことを言われて苛立ちやが止まらない。俺が他のことを考えている時にもこのことを考えその為に準備をしていたと言うのか?
苛立ちの直後にゾッとして鳥肌が立つ。
感情が忙しくて正直もう心は疲弊している。
「あああ、わかったよ……お互い気持ちよくなれれば…い、いいのかよ?」
「は?」
魚崎は空いている片手を伸ばしてローションを手に取る。そして俺のお尻に雑にかけてびちゃびちゃにしてくる。
そしてローションを置くとその手をお尻に伸ばしてきてジリジリと穴の方へ指がくる。
「待て、待てよ!おい…そこは…正気かよ!」
「き…き、気持ちよくなれるんだって」
「待っ…ぐ…ぅ……っ!」
俺の言葉を全く聞こうともせずにそのまま穴へ指が少しずつ入ってきた。
容赦なく奥の方へと徐々に指を入れてくる。
それは痛いし苦しいし今まで感じたことの無い感覚で、嫌悪感以外何も感じられない。
「いっ…た…やめろ…いっ……!」
「ローション塗ってやってるんだから……ほ、ほら…こんなにもスルスル……」
「っが…ぁ…う……」
完全に体の力が抜けてきた途端に、また髪を掴んだ手を動かして咥えるよう促してきた。
頬にグリグリと当てられて避けようとした反動で口に当たってしまった。
なにか文句を言ってやろうと口を開いた時、一気にそれを口の中へと突っ込まれた。
「ッヴ…ぅ…ん…ぉ…」
「はっ…やべぇ…口ん中…気持ちいい……」
「ぅあ…ぁ…」
髪を掴まれているし指を入れられているしで抵抗が出来なくなっていく。
魚崎は中に入った指をグイッと動かし始めた。
ローションのせいでクチュクチュという音を立てている。
「もっと…お、奥が…確か…気持ちいいらしい」
「やっめ……んぅ……ぁ…」
口の中でビクビクと反応している。
そんなに俺の口の中が気持ちいいのか…?
俺は男だしさっきまでこいつと会話すらしたことがなかったと言うのに。
なぜ平気でこんなことをしてくるんだ。
「ここ…か?」
「っんん…!ぅ…うっ…ぁ…!」
急にゴリッと指先で押された部分が訳が分からぬほどの快楽を生み出す。
そこをカリカリと指先で掻く様に弄られる。
「あっ…あぁ…ん…っあ…ぅ」
「き…気持ちいいんだろ…?」
こいつのを咥えているせいで全然上手く話せない。
どうしようにも舌が当たってしまい、舐めてあげてる様になってしまっていることが気に食わない。
「ああ、めっちゃ気持ちいい……」
「っふ…ぅ…あぅ…ん…ぅ」
「すげぇ…涎でヌルヌル…」
中をグチュグチュ弄られる度にさっき達したはずのそれがビンビンに反応してしまう。
こんなことをされているのに…気持ちよさに勝てない。
こんなにも中が感じるなんて知らなかった。
「そ…そろそろ…解れてきたか?」
「っぷ…はぁ…っぐ…」
指を抜かれると同時に咥えていたそれも口から出ていく。
まだ指で弄られていた感覚がジンジンと残っていてなんだか少しもどかしい。
もっと触られたかったなんて思ってしまったが、直ぐにその思考を払い除けた。
こんな奴の言いなりになるだなんて御免だからだ。
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