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〜唯人said〜
「な、どうして千明がここに居るの?」
「昼飯食いに。今母さん家居ないから。別に自分で作ってもいいけど作るのめんどくさいし。」
「つくる以前に千明は料理をするの苦手でしょ。」
「あ……っ、バカ……」
「この前なんてハンバーグは片面焦げて片面生焼き、中身に至っては冷たいし。パンケーキはぐちゃぐちゃか真っ黒な炭だからね。」
「は、はえ……千明ってばそんなにブキッチョさんなの?」
ごめんだけど俺でもそんなことにはならない、と少し小馬鹿にしてみる。
案の定千明はうっせとそっぽ向いた。
見た目はΩに見えないかも知れないけど……料理をすることが苦手だけど、彼はちゃんとΩだ。
「……なんだよ」
「いやぁ、可愛いなあって」
「……チッ、そーかよ」
千明は俺たちが座っている隣の席に座ると、一つため息をついて「パンケーキ」とだけ言った。
「はいはい、わかったわぁ。今日は何味がいいの?」
「うぅーん……唯人は何にしたんだ?」
「あは、実は俺もまだ決まってないんだ。どれかおすすめある?」
「どれって言われてもな……ここは大体美味いぞ?」
「どれかって言われたら?」
「パンケーキが好きなんだよ俺、だからいつもは苺とかチョコレートとかフルーツとか、色んなパンケーキ食べてんだ。で、俺のツートップはこのふわっふわの生クリームがトッピングされた極シンプルなパンケーキ。パンケーキそのものが味わえてマジ神。もう1つは反対にすごい盛ってる如何にも映そうな4段パンケーキ。生クリームはもちろんだけど、色んなジャムが日替わりで挟まれてるんだよ。ソレにメープルシロップをドバーってかけたらホントに……言葉で言い表せないほどヤバい……」
「………………かなり甘党なんだね。」
「まあ自覚はあるな。」
ガクっ、と思わず前のめりに倒れてしまう。
千明は何故か俺の中では甘党ではなく、コーヒーのブラックとかを趣味の本でも片手に飲んでいるようなイメージだったのだ。
本性は、こんなに甘党だったなんて……!
ギャップ萌えとやらで俺は死にそうです千明さん助けてください。
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