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子供みたいな恋愛2
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カランコロンカランコロン、、。
そこら中で鳴る下駄の音。
この中に俺の愛しい人の下駄の音がある。
カランコロンカランコロン、、。
音がどんどん近づいてきた。
思わずにやけてしまう。
もうすぐで会える、、俺の愛しい人に。
「久しぶり、、だな」
「っ、、!」
一瞬時間が止まったのかと思った。
浴衣姿の彼は、、いつもとは違った雰囲気だったから。
触れてはいけない。
そんな気がした。
触れたら煙になって消えてしまう気がした。
「ひ、、、久しぶりっす!」
ちょっとドキッとしたけど、
抱きついても消えなかった。
カランコロンカランコロン、、。
皆が俺たちの周りを通っていく。
カランコロンカランコロン、、。
俺は人目なんて気にしないで彼の首に
腕を絡めた。
カランコロンカランコロン、、。
俺は彼に軽いキスをする。
「んっ、、、。」
「ひほが、、い、、」
彼は人目を気にしだしたから俺は彼の目をふさいだ。
彼は俺の腰を引いてキスに応えてくれた。
「はっ、、、やっ、、」
「ひゃに、、いまさら、、、」
俺が抵抗すると彼は俺が逃げられないように強く腰を抑えた。
人目がこっちを見ている気がする。
でも俺は力が抜けて何も考えられなかった。
彼はキスをやめ俺の手を引いた。
「花火始まるぞ」
「そうっ、、、す、、ね、、」
俺は地面に座り込んで立てないでいた。
彼が何を思っているのか怖くなった。
だけど俺は考えるのをやめた。
「立てないっ、、す、、」
「お姫様だっこでもするか?」
その言葉を聞き、俺は手を伸ばす。
彼は俺の腕を引いて立ち上がらせてくれた。
そして、、、お姫様だっこをしてくれた。
周りがざわざわしている。
カランコロンカランコロン、、。
俺たちのことをまるで怪物でも見たかのような目で見ていた。
「大丈夫」
「うん。大丈夫っすね」
俺たちは目を合わせて笑いあい周りの野次馬を通り抜けた。
カランコロン、、。
数歩歩いたその時、花火が上がった。
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