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受けっぽい
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「ん、んんーっ..」
閉じた本を机に置いた宇井原は、ぐぐぐっと後ろに体重をかけ伸びをする。
あれから20分程、宇井原はひたすら本を読み続け、俺はそんな宇井原をじいっと見つめ続けた。
「ごめん、待たせた」
「別に..、俺が勝手に待ってただけだし」
「ん、ありがと」
「...おう」
何となく照れ臭くなって、さっさとカバンをもって席を立つ。
そんな俺を笑いながら、宇井原も本をカバンにしまい席を立った。
隣に立った宇井原をみる。
「お前、でけぇなおい」
「あ?」
「身長何センチだよ」
「身長?あー...180、とか?」
「は!?でかっ!巨人かよ!」
そりゃ俺よりずっとデカイからそこそこいってると思ったが、まさかの180cmとは..。
ズルすぎる。
「180なんてそこら中にいるだろ」
「いねぇよ!喧嘩うってんのか!」
「なにお前そんなちっせえの?」
「なっ..俺は一般的だ!」
挑発するような物言いに打ってかかる勢いでかえす。
しかし、宇井原のニヤニヤは治らない。
「何センチなわけ」
「...172」
「ぷっ、ちっさ」
「っ!!!ちっさくねぇ!!」
「ははははっ、俺からしたら小さい」
「う、るせぇぞ!」
普通のやつなら、俺が少し怒ればビビるくらいするのに、宇井原は怒るどころか楽しそうに笑う。
それにイラつくどころか、少しだけ嬉しいと思ってしまう俺も中々どうにかしてる。
「神崎ってあれだよな、受けってかんじだよな」
「は?うけ?」
聞き覚えのない単語に疑問符を浮かべる。
すると、宇井原はスッと俺の後ろに手を伸ばしてきた。
ブレザー越しに伝わる手の感触にゾクゾクと背中が粟立つ。
「な、なにして..っ」
「受けってのは、男に犯される側のコト」
「...っ、な..!!」
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