アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第二章 父の悩みは尽きないのです⑦
-
上半身には蓮の身体が伸し掛かり、自由になる両足をバタバタさせる事しか出来ない。
「蓮、止めろ!何する気なんだよ!」
必死に叫ぶと、蓮はギラギラした目で僕の目を見つめて
「何って?分かってるくせに…」
そう言いながら、ズボンの上からでも分かるほどに熱くなっている蓮自身を、僕の股間に押し付けて来た。
ゆっくりと、まるで挑発するように蓮が腰を揺らして僕の股間に蓮自身をこすりつけて来る。荒くなった蓮の呼吸が耳にかかり
「やべぇ…これだけで…いけそう…」
蓮が掠れた声で囁く。
「お前…ふざけん…」
叫んだ言葉を、唇で塞がれる。
その間に、僕のズボンの留め具を外されてファスナーを下ろされた。
「んん!」
キスされながら抵抗するが、下着に手を差し込まれてズボンを太もものあたりまで降ろされてしまう。
「ハル…ハル…」
キスをしながら、うわごとのように名前を呼び続ける蓮の唇から、必死に顔を反らす。
「蓮、もう止めろ!お前、何考えてるんだよ!」
必死に叫ぶと、蓮が辛そうな顔で僕を見下ろして
「又、俺を裏切るんでしょう?知ってるんだよ…俺。ハル、三年前に彼女居たよね?俺に隠して、付き合ってたよね?」
そう言われて思い出す。
確かに付き合っていた女性は居た。
常連さんの勧めで、お見合いみたいな形で出会った女性だった。
うちの事情を知った上で、蓮とも家族になりたいと言われた女性だった。
ただ、蓮を不安にさせたくなくて、正式に決まるまで隠していた。
でも…結局、他の男性の子供を身篭ってしまい別れたんだっけ…。
紹介してくれた人には物凄く謝られたし、僕も裏切られた気持ちになった。
僕達は、手をつなぐ位の清い関係だった。
それなのに…彼女は僕との縁談を進めながら、他の男に抱かれていたのだ。
ショックで、二度と恋なんてしないと思った。
「違う…」
首を横に振って呟いた僕に
「何が違うの?ねぇ、どうやって誘ったの?どっちからキスしたの?ハル…教えてよ…」
狂気に満ちた目が、僕の目を見つめる。
「ねぇ…分かる?ハルに婚約者が居たって知った時、俺、気が狂いそうになったよ。
その女を見つけ出して、八つ裂きにしたいって思った…」
そう言いながら、蓮が僕の頬にそっと触れる。
「ハルに触れて良いのは…俺だけだ…。ハル…あの日の約束を忘れたの?」
蓮の瞳が悲しそうに揺れて
「忘れたから…俺を裏切ったんだよな?それで…今回も裏切ろうとしたんだろう?」
頬に触れた手が、ゆっくりと頬からなぞるように首筋を辿る。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
10 / 24