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第二章 父の悩みは尽きないのです ⑨
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「ハル…ハル…」
耳元で囁く声が掠れて、欲情しているのが分かる。
「蓮、これ以上はダメだ」
必死に説得を試みるが、悲しそうな目で僕を見つめて来た。
その姿はまるで、捨てられた子犬のような目をしている。
「ハル…お願い…」
悲しそうな顔に、思わずほだされそうになる。
(嫌、待て!ほだされそうになっている場合ではない!)
自分で自分に突っ込みを入れて
「ダメだ。蓮、もう諦めろ」
そう言った瞬間、耳を垂れ下がらせ、しっぽを落して寂しそうにしている子犬のような顔で蓮が諦めたように僕から離れた。
ホッとして身体を起こすと、蓮はベッドの端に肩を落として座っている。
何だろう?この罪悪感。
拗ねたように僕を見て
「ハル…どうしてもダメ?…ねぇ…ハル、お願い…」
潤んだ瞳で言われ、思わず
「す…少しだけなら…」
と、言ってしまったのが運のつき。
垂れていた筈の耳が立ち上がり、尻尾をブンブン振っているのが見えた…気がする。
「ハル…ハル…」
僕に抱き付きキスをして来た。
両頬を両手で挟まれ、上を向かされて唇を奪われる。
舌を入れられ、口腔内を犯されて身体の力が抜けると押し倒された。
その瞬間、僕のシャツが一気に左右に引き千切られる。
ボタンが飛び散る音がして
「んん!」
って叫んでも…もう遅かった。
蓮の手が僕の脇腹からゆっくりと胸元へと這い上がり、乳首を指先で撫でまわす。
「ちょ……れ…ん…」
抵抗しようと蓮の手を掴むと
「ちょっとだけ…お願い…ハル…」
荒い呼吸をしながら、縋るような目で僕を見て蓮が囁く。
「お前…狡い…んぅ…」
言い掛けた言葉を、蓮の唇が塞ぐ。
その間も、蓮の指は僕の胸を刺激し続ける。
唇が顎を辿り、首筋から胸へと落ちて行く。
蓮に左右を弄られ、立ち上がった胸の先端を蓮が口に含む。
「あっ…」
思わず漏れた声に、慌てて口を塞ぐ。
すると、もっと聞きたいとばかりに、蓮が強く吸い上げた。
「やぁ…」
思わずのけ反った背中に手を這わされ、腰を撫でられる。
甘噛みをされ、舌で舐め回されて声が上がる。
「ハル…すっげぇ…エロい声」
蓮が舐めたままで呟き、その吐息さえも感じてしまう。
「ダメ…ぇ…」
必死に顔を外そうと頭を掴むが、その瞬間に強く吸われて頭を抱え込むように抱き締めてしまう。
自分の声じゃないような声が上がり、気が付くとズボンも下着もはぎ取られていた。
すると蓮も自分のズボンのファスナーを開けて、勃ち上がった自身を取り出すと、僕に覆いかぶさって来た。
「ハル…一緒に握って…」
手を掴まれて、お互いのモノを握り合う。
恥ずかしくて首を横に振って逃げようとすると
「ハル…お願い…」
縋るような瞳が僕を見下ろす。
蓮の手に導かれ、お互いのモノを扱きあう。
蓮の腰が揺れ始め、僕自身に擦り付けるように腰を揺らす。
「ハル…ハル…」
うわごとのように僕の名前を呼び、そのまま僕達は一緒に精を吐露した。
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