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第三章 これからの僕達④
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涙でぼやけた視界に、蓮の顔が近付いて来るのが見える。
目を閉じると、唇に蓮の唇が触れる感触。
上唇を甘噛みされながら舐められて、思わず唇が開く。すると待っていましたとばかりに、蓮の舌が差し込まれて舌を絡められ、吸われる。
「んっ…んんっ…」
激しいキスに、目尻の涙が頬を伝う。
キスをする蓮の背中を抱き締めて、蓮のキスをうっとりと受け止めていると、ヌルりとした感触と同時に、排泄する為の場所に蓮の長い武骨な指が窄まりを撫でるよう挿入された。
「ん!」
驚いて目を見開き、蓮のキスから逃れようと顔を逸らそうとしたが、バスケ部のくそ力がいとも簡単に僕の頭を掴んで離さない。
口内を犯され、本来入れるべき場所では無い場所に蓮の指が円を描くように僕の中で蠢く。少しその動きに慣れて来ると、抜き差しし始めて僕の中を掻き回す。
感じた事の無い違和感に、必死で抵抗して蓮の背中を叩く。
すると荒々しく僕の口内を暴れ回っていた唇が離れ
「ハル、痛てぇよ」
って、荒い息を吐きながら呟いた。
「蓮、お前…何処に指いれて……」
そうクレームを言いかけた瞬間だった。
蓮のゴツゴツした指が触れた場所から、電撃のような快感が腰から駆け抜けた。
「あっ……っ!」
思わず仰け反り、声が出てしまう。
慌てて口を抑えても後の祭り。
「ハルの良い場所、見つけた…」
ニヤリと凶悪な笑みを浮かべて、蓮がそこを集中的に刺激してくる。
「あっ……だ、ダメぇ……そこ…変になるぅ……」
自分の声じゃないみたいな、鼻に掛かった甘えたようなねだるような声に恥ずかしくなる。抵抗しようと足を閉じたが、逆効果。
蓮は抜き差しを早めて、再びキスを落とす。
上と下を犯され、いつの間にか蓮の指の動きに合わせるように腰を動かしていた。
唇からは、喘ぎ声しか漏れない。
「ふっ……んっ…はぁ……」
気が付くと、キスをもっととねだるように、蓮の首に抱き着いている。
僕の中を暴れ回る蓮の指が、気付くと2本になり、今では3本になって動き回っていた。
器用に僕の中で暴れ回る指に翻弄されていると、ゆっくりと指が抜かれて安堵の溜息が漏れる。
そして蓮の唇も離れ、蓮がゆっくりと上体を起こした。
僕を欲情の眼差しで見つめる蓮に恥ずかしくなり、思わず顔を背ける。
すると僕の両足が抱えられて、腰を引き寄せられた。
両足を蓮の肩に担がれ上から激しく打ち付けられて、声にならない声が上がる。
パンパンと、僕のお尻と蓮の腰が当たる音が響き渡る。
「や…ぁ…、れ…んっ…激し…ぃ…」
激しく叩き付けられているせいで、声が上手く発せられない。
背中にしがみつき爪を立てる。
「ハル…ハル…愛してる…」
溺れるような蓮の声。
涙で滲む視界で、ぼんやりと蓮を見つめていた。すると蓮は片足をゆっくりと下ろすと、僕の残った足を肩に担ぎ、角度を変えて突き上げて来た。
もう、涙でぐしゃぐしゃな顔になり、いつ終わるのかも分からない蓮の欲望を何度か中へと吐き出された。
中に吐き出された蓮の欲望は、行き場を失い逆流して溢れ出している。
太腿に伝う蓮の吐精を見つめる蓮の視線が痛い。
顔を背けていると、僕の中で放ったばかりで強度を無くしている筈の蓮自身が、再び熱を持ち始める。
「ハル…どうしよう。ヤッてもヤッても止まらない。ハルをめちゃくちゃにしちゃいそうだよ…」
もう、指さえも動かせない程にぐったりした僕を蓮が抱き締める。
蓮の両手が頬を包み、僕の唇に蓮の唇が重なる。僕はいつ終わるのか分からない行為に、半ば諦めの気持ちで蓮が満足するのを待つしかないと覚悟した。
座位の状態で下から突き上げられ、そのまま押し倒されて何度目かの蓮の欲望を叩き付けられた時、意識を手放した。
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