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わお。露骨。
城崎が俺を連れ込んだのは近くにあったラブホテル。
まぁこの辺ネオン街だから。たくさんあるんだけど。
その中でも綺麗なところを選んでくれたらしい。
迷う間も無く一番高い部屋番号を選んで俺の手を引く。
部屋に入るなり、俺は壁に縫い付けられ、唇と唇が触れ合った。
「ん…、ちょ、城崎っ…」
「先輩…っ!」
やばいやばい。待ったが効かん。
可愛い仔犬かと思ったら実は手に負えない大型犬じゃん。
いや、むしろ狼?
力超つえーし。びくともしねぇ。
一応俺も鍛えてるんだけどな…。
「んぅっ…!」
城崎の熱い舌が俺の口内に侵入した。
隅から隅まで味わい尽くすように動く城崎の舌。
キス上手すぎ…。
さっきまで考え事する余裕があったのに、激しいキスにどんどん思考を奪われていく。
無意識なのか、城崎の脚が俺の股間に擦れたのを機に、城崎は俺から唇を離した。
「先輩、勃ってる…。」
「何で泣きそうなんだよ…。」
「だって、俺で感じてくれたってことですよね…?」
「そりゃ、勃つだろ。あんなエロいキスされたら。」
前に見た時よりもずっと、城崎の瞳は欲情に塗れていた。
ラブホテルにしては広くてふかふかのベッドに優しく押し倒される。
なんか普通にドキドキする。
俺、恋愛対象は女のはずなんだけどな。
「先輩、脱がしていいですか?」
「あぁ、いい………や、待って。ちょっと待って。」
「いいよ」と言おうと思った瞬間、思い出した。
ダメだ。上だけは脱げない。
ここまできた以上、俺の待ったなんて勿論聞く耳を持たず、城崎は俺のシャツのボタンをプチプチ外していく。
「城崎っ、待てって!」
「こんな状況で待てなんて無理でしょ。……って、え?」
「………見んな。」
城崎は俺の上裸を見て動きを止めた。
正しくは俺の"乳首を見て"だ。
「マジですか?」
「マジだけど見んな。本当に見んな。今すぐボタンを閉じろ。」
「無理。めちゃくちゃ可愛いです。俺、初めて見ました。」
城崎にまじまじと見つめられ、カァッと顔が赤くなる。
そう、俺の乳首は陥没乳首なのだ。
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