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「先輩、俺のこと誘ってるんですか?」
「あ?なんでだよ。」
「だって、バスローブとかエロいです。」
「会社帰りに着替え持ってるわけねーだろ。」
ベッドにダイブすると俺の体重でベッドが沈む。
あー。勤務後だし、酒も飲んだし普通に眠い。
もう0時回りそうだし。
「城崎、早よ入ってこいよ。」
「えー。だって俺が風呂入ったら先輩寝ますよね?」
「寝ちゃダメなのかよ。」
「えっちしたいです。」
「さっきもう今日は体力ないから無理つったじゃん。」
「先っちょだけでもダメですか?」
「駄目。大体お前がねちっこく乳首ばっか触ってるからだろ。自業自得。」
俺が布団を被ると、城崎は「ちぇ〜」と言いながら諦めて浴室へ向かった。
一人きりになって城崎のことを考える。
あいつ、本当に俺のこと好きだな。
関われば関わるほど本気度が伝わってくる。
正直、もうあいつに絆されつつある。
絆される?
いや、俺も城崎のことはもともとお気に入りで、ただ恋愛対象として見たことなかっただけで。
恋愛対象として見てほしいと言われれば、見れなくもない気がする。
そんでもって体の方も。
どうせ男なんて無理だろうと思っていたら、意外と城崎に気持ち良くされちゃったり。
なんなら、胸だけでイッたし。
でも本番ってなったら……。
「男って多分ここ使うんだよな…?」
自分の尻の穴に触れてみる。
元来ここは排泄物を出すために作られていて、決して何かを入れるための場所じゃない。
小さい頃、座薬を入れた時もとてつもない違和感を感じたような…。
でもまだ俺が挿れられる方って決まったわけじゃ…。
「いや、さっき言ってたか…。」
先っちょだけって、そういうことだよな…。
てことはやっぱ城崎が挿れる方で、俺は挿れられる方な訳だ。
いけんのか?俺。
気持ちよくなれんのか?
お先真っ暗すぎて、もう考えたくないと目を閉じたらすぐに夢の世界へ旅立ってしまった。
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