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朝、目を覚ますと目の前には満たされた顔で俺を見つめる城崎。
超ドアップ。
マジでこいつの顔面人間国宝だわ。
「おはよ。」
「おはようございます、先輩。」
「今何時?」
「8時です。」
「マジか。結構寝たな。チェックアウト何時?」
「8時半ですけど、延長してもいいですよ。」
「いや、出る。」
「えー。俺今めちゃくちゃ幸せなんで、まだこのままがいいです。」
城崎は俺の髪や頬にキスをして甘えてくる。
可愛いけど、これが女だったらなとか、逆に俺が女だったらなとか思ってしまう。
まぁでも、長居する気もないのでベッドから降りると、城崎は本当にしょんぼりしていた。
バスローブを脱ぐと、城崎はキラキラした目で俺をみる。
「何?」
「乳首、また隠れちゃいましたね。」
「うわ、ほんとだ。やっぱそんなすぐ治るもんじゃねぇな。」
「俺の前だけで素顔見せてくれるって、可愛い乳首ですよね。」
「おまえが引っ張り出したからだろうが。馬鹿言ってねぇで、お前も早く着替えろ。」
「アイロンのかかってないシャツ着てる先輩、朝帰りっぽくて萌えます。」
「正真正銘朝帰りだわ。」
昨日着ていたシャツを羽織ると城崎がそんなことを言う。
たぶんこいつは盲目すぎて、俺が何しても可愛いんだろうな。
本当、変な奴。
「ほら、マジで着替えねぇとチェックアウト遅れるぞ。」
「先輩がチューしてくれないと嫌です。」
「何言ってんだ。早くしろ。」
「ケチー!先輩のケチー!」
ブーブー文句垂れる城崎を置いて、俺は洗面所で身なりを整えた。
歯を磨いてるとスーツに着替えた城崎が後ろから俺を抱きしめてきた。
「なに?」
「いやぁ、新婚さんみたいでいいなって…。」
「アホか。」
「今日本当に本当に幸せでした。先輩、マジで付き合いませんか?俺、先輩のことめちゃくちゃ大切にするし、絶対幸せにする自信あります。」
「ブハッ…ゲホッ……!」
超ド直球な愛の告白に咽せた。
歯磨き中になんて事言うんだ、この馬鹿。
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