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「泣くのは卑怯ですよ…。俺、先輩泣かせたいわけじゃない。」
「ちが……ヒック……泣いてないもん……グスッ」
「すみません。言いすぎました。」
おかしいな…。俺、こんな泣き虫じゃないはずなのに。
飲みすぎて感情がうまくコントロールできない。
怒られて泣いてるガキみたいな俺を、城崎は抱きしめて背をさすった。
しばらくして俺の涙は止まったが、城崎の館内着は胸元に涙でシミを作っていた。
「ご、ごめん…」
「止まりました?」
「ゎ…、ちょ、やめろって。」
城崎は俺の前髪をかきあげ、額にキスをする。
とても愛おしそうに。
「先輩、口にしてもいいですか?」
「い………いいけど……んっ!」
了承するや否や、城崎の唇が俺の唇に触れ、熱い舌がぬるりと俺の口内に侵入した。
「ふぁ……ぁ………んぅ……ぁっ…」
激しい水音を立てながら城崎の舌が俺の口内を蹂躙する。
気持ち良すぎて思考ごと全部奪われそうだ。
俺は脚をモジモジさせ、無意識に城崎の後頭部に手を回して深いキスを強請っていた。
「……ひぁぅっ!」
「先輩、感じて。俺だけを見てください。」
城崎の冷たい手がシャツの中に侵入し、俺の胸の飾りに触れる。
全体をモミモミと掌を使いながら揉みしだき、指先は凹んだ乳首を引っ張り出すように弄られる。
男のくせに喘ぎ声をあげながら、胸を城崎に押し付けるように前に突き出す。
その反動で後ろに突き出すようになったお尻を、スーツ越しに城崎の左手が触れた。
城崎の左手は動いていないはずなのに、認めたくないけど俺が刺激を求めて体を揺らしていた。
尻の割れ目に城崎の細い中指が布越しに擦れる感覚が堪らない。
「先輩、エロすぎます…。俺っ………」
「はっぁ……、城…崎……っ」
「尻、直で触りたいです…。」
「い……ぃよ…、城崎…っ、チュー、して。」
「ん。先輩、好きです。」
俺の表情を確認するために一旦離れたその唇が恋しくて、自分からキスを求める。
城崎は器用に俺のベルトを外し、冷たくて大きな左手が俺の尻に触れた。
さっきまで動かなかった城崎の左手は、俺の尻を揉みしだくように激しく動いた。
気持ちいい。どうしよう。
空気に触れるのが人生2回目な俺の乳首も、刺激を求めて彷徨っている。
城崎に触れて欲しいのに、城崎の右手はもう片方の乳首を引っ張り出すのに忙しそうだ。
城崎に回してた自分の右手で、解放された乳首を抓る。
気持ち良すぎてビクンと体が脈打った。
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