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城崎は蕩けきった俺に声をかけて、先に上がっていった。
きっと心の準備をしてから来いってことなんだと思う。
さっきまで解されていた肛門に手をやると、そこは緩んでいて簡単に俺の指一本飲み込んだ。
自分で入れたところで城崎がしてくれたような快感は得られず、少し不安になる。
風呂から上がると、脱衣所の鏡に裸の俺が映る。
いつもなら陥没してるはずの乳首は綺麗な桃色をしていて、城崎に起こされてツンと張っている。
心なしかいつもより水分量も多く、艶々の肌。
最近城崎に触れられること多かったからか?
好きな人と触れ合うと肌綺麗になるってマジなんだ…。
ふわふわのバスローブに身を包む。
「どうせ脱ぐし…、これは…いっか……。」
持ってきた下ろしたてのパンツは履かずに、裸にバスローブだけで脱衣所を出る。
ベッドルームに行くと、同じバスローブを見に纏った城崎が窓際で夜景を見下ろしていた。
横顔もすっげぇかっこいい…。
「城崎」
「もう、準備できました?」
「うん。」
城崎は俺を手招きする。
招かれるまま城崎の方へ行くと、城崎の前に誘導されて後ろから抱きしめられる。
この体勢、包まれてるみたいで安心するから好きだ。
「緊張してるでしょ、先輩。体が硬い。」
「うん…。」
「わぁ。先輩が素直だ。」
「悪いかよ…?」
「ううん。可愛いです。」
俺はこんなに緊張してるのに、城崎はいつも通りだ。
悔しくてそっぽ向くと、城崎は俺の耳を自分の胸元に抱き寄せる。
「俺もこんなに緊張してます。」
バスローブの前合わせをずらし、俺の耳が城崎の胸元に直接当たる。
城崎の心臓はバクバク大きく鼓動を打ち、それが何故かひどく俺を安心させた。
「夜景見たら落ち着くかなーって思って、先輩待ってる間ここで眺めてたんですけど、余計緊張しました。」
「ははっ。」
「先輩、いいですか?」
「聞かなくてもわかるだろ。」
そう答えると、城崎は俺を自分の方へ向け、目を合わせて俺に伝える。
「先輩の全部、俺にください。」
少し震えた城崎の声。
俺たちはどちらからともなく唇を重ねた。
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