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これはさすがに病院に連れて行ったほうがいいのでは…?
市販薬も効いてないし、ちゃんと医者に診てもらった方がいい気がする。
「城崎、病院行こう?」
「大丈夫です…。あとで……、医者の友達に来てくれって頼みましたから……」
「…………あっそ。」
「………先輩?」
城崎の言葉に俺はモヤっとした。
俺は来ちゃ駄目と言われたのに、友達は自分から呼びつけたのか?
俺、恋人だよな?
迷惑かけるからってなんだよ。
俺と城崎は対等な関係じゃねぇの?
この熱だって、俺が原因なのに。
「先輩…、どうしたんですか……?」
「別に。」
「別にって顔じゃないでしょ。何で怒ってるんですか?病院行かないから?」
「違う。怒ってねぇし…。」
「先輩。」
そっぽ向いていると、城崎にグイッと腕を引かれてベッドにもたれかかる。
背後から城崎に抱きしめられ、耳にかかる熱い息と城崎の体の熱さに頭がおかしくなりそうだ。
「は、離せよ…。」
「嫌です。怒ってる理由、教えてください。」
「だから怒ってねーって。」
「怒ってるじゃないですか。」
やいのやいの言い合っていると、突然リビングのドアが開いた。
びっくりして俺は口を開けたまま固まる。
城崎と同レベル、いや、それ以上のイケメン。
身長も高いし、脚なっがい。
え、誰。この超絶イケメンは。
「よぉ、夏月。元気そうじゃねぇか。」
「透さん…。元気じゃないっすよ…。」
「ははっ。ていうか、そいつが例の?俺見て口開けて固まってっけど?(笑)」
「透さんが突然入ってくるからでしょ。」
「いや、見惚れてんじゃね?」
はっ!!
一瞬見惚れてボーッとしてた。
芸能人か何かか?
人生で出会った中で一番イケメンかもしれない。
え、まさか城崎二股かけてたりする?
我が物顔で家に入ってきたし、名前呼びだし、普通こんなイケメン放っとかねぇよな?しかも城崎はゲイだし。
悶々と考えていると、城崎が俺に話しかけた。
「先輩、紹介しますね。この人が友人の医者こと倉科 透(クラシナ トオル)さんです。」
「い、医者?!!」
ハイスペックすぎないか??
当の本人は「どーも。」と言いながら、城崎の診察を始めた。
「喉は?痛む?」
「多少。」
「頭痛は?」
「かなり。」
問診も並行して進めていき、倉科さんは俺の方を向いた。
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