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流しそうめんを楽しみ終え、みんなそれぞれに好きなことをする。
屋根のある場所で座って語り合う人たちもいれば、まだそうめんを食べてる人、コンビニに買い出しに行く人。
あとは俺たちみたいに川で遊んでる人。
「これでも喰らえっ!」
「うわぁっ?!弥彦くん、冷たいっ!」
「覚悟しろ!怪人綾人〜!」
「俺怪人なの?!てか、それ狡い!!」
弥彦くんは持ってきてた水鉄砲で俺を撃つ。
おかげで服がビッシャビシャ。
弥彦くんは水着だから気にせずにジャブジャブ水をかき分けて、ずぶ濡れの体で俺にハグした。
「弥彦!望月くんがベチャベチャじゃない!!」
「だって〜。」
「だってじゃない!!ごめんね、望月くん…」
「いいですよ。すぐ乾きますって。」
濡れて気持ち悪いけど、可愛い弥彦くんにハグされるのは悪くない。
俺たちを見て鈴香ちゃんも俺の片足に抱きついた。
「??鈴香ちゃん、どうしたの?」
「綾人は鈴香の!」
「へぁ?!」
鈴香ちゃん天使すぎない?!
超可愛い!
弥彦くんに嫉妬してくれてるの?!可愛い!!
「はぁ?俺のだし!!鈴香は向こういけ!!」
「ヒッ……うわぁ〜〜ん!!」
「こら!!弥彦!!!」
弥彦くんが鈴香ちゃんを押して、鈴香ちゃんが浅瀬で尻餅をついた。
泣きじゃくる鈴香ちゃんを見て、久米さんが弥彦くんを叱った。
俺は鈴香ちゃんを抱き上げて涙を拭いた。
「うわぁ〜〜ん!綾人〜〜!」
「痛かったねぇ。ほらほら、痛いの痛いの飛んでいけ〜」
「ヒグッ……、うっ……、飛んでった……」
鈴香ちゃんは赤くなった目を擦って涙を堪えた。
いい子すぎる…。
「鈴香ちゃんは強いねぇ。えらいえらい。」
「綾人が痛いの飛ばしてくれたから!」
「わ〜〜!天使!!」
鈴香ちゃんを抱っこして頭を撫でていると、反省したであろう弥彦くんがこっちに来て鈴香ちゃんに謝った。
仲直りした二人はまた川に遊びに飛び出していく。
二人が離れた隙を見て、城崎が後ろから俺にバスタオルをかけてくれた。
「風邪引きますよ。」
「大丈夫。ありがとな。」
「どういたしまして。」
「何?嫉妬してんの?」
「かなり。」
口数の少ない城崎の様子見たらすぐに分かった。
本当可愛い、こいつ。
「綾人〜!」
「ん?」
城崎の顔見つめてたら、鈴香ちゃんが川の方からこちらへ走ってきた。
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