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き
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検査結果、あと余命一日だって。
一年も生きられたんだ…神様に感謝しなくちゃだな。
なんて言ったら桐時に怒鳴られた。
「馬鹿かお前は!何で、そんな平気で居られるんだよ!」
『何でだろうなぁ…俺の身体のことは一番俺が知ってるから、かな?』
「…っ…」
冒頭のとうり、俺の余命はあと一日。一日でもあと数時間しかないかもしれない。
俺の傍にはいろんな機械が置いてあるから…
ピッピ…ピッピ…
『俺、ずっと…桐時が、好きだった…会った、時から…』
「隼人っ…」
『すぐ、死ぬって…分かってて、も…桐時から、告って…くれた時、ほんと…嬉しかった…ッ』
機械に繋がれてる音が段々と遅くなる。
それと同時に涙が溢れる…
桐時も両親も泣いている。
あぁ俺のために泣いてくれてんのかぁなんて呑気に思った。
ピッ…ピ、ピッピ…
「隼人っ…俺も、ずっと…好きだったんだ!伝えるのが遅くなって…悪い…」
『謝るな、よ…げほっ…っは…俺…父さん、と母さんの…子どもで、幸せだった…
桐時、も…ごめ、愛し…』
ピッ────………
無機質な機械音だけが部屋に響く。
最期、涙でぐちゃぐちゃな桐時の頬を撫でながら隼人は息を引き取った。
「っ…俺も、愛してるっ…隼人っ…」
最期の口付け、
君の唇はまだ温かかった…
ーENDー
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