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「おはよー」
「おはよう、昌平」
「おはよう。ショーヘー」
いつも通り教室に入って、クラスメイトと挨拶を交わす。
男子高校という事もあり、返ってくる声に女子のような華やかさは一切ない。
自分の席に座り、仲良しな友達を探してみるも未だ来ていないようで見当たらなかった。
「……はぁ」
昨日の濃すぎた一日を色々と思い出し、深いため息を吐く。
美形すぎる男に初対面で告白されたかと思えば、腐男子とかいう不思議な趣味を持った人だった。
「てか、マジで何で俺なんだ」
再度深い溜息を吐いた瞬間に携帯が震えて、肩がビクリと跳ねる。
恐る恐る携帯を取り出せば、画面には木下夾という名前が表示されていた。
何か用でもあるのだろうか。
震える指先を必死に抑えつけながらも、恐る恐る電話に出た。
「も、もしもし」
「もしもし、昌平?」
「……うん」
「今ドコにいんの」
昨日知り合ったばかりの木下さんと、もう電話している事に驚きつつも必死に言葉を探す。
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