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「……なあ、アレ? 昌平のお迎えって」
「……そうみたい」
こういう時だけは、俺たちは驚く程に意見が合うらしい。
俺と冬真の頬は面白い程に引きつっていて、まるで合わせ鏡のようだった。
俺たちの前で繰り広げられている光景は、まるで芸能人とファンのやり取りだ。
「すげえな。お前の保護者」
「……保護者じゃない」
「え! 違うのか? じゃあ誰だよ」
「……トモダチ?」
「なんで疑問系?」
昨日、友達から始めましょうとは言ったけど、正直まだそこまで仲良くなれていないと思う。
色んな男に笑みを振りまいていた木下さんが、俺に視線を止めてドキリとした。
「昌平っ!」
今までの笑顔が、まるで嘘だったかのようだ。
先程までとは比べ物にならないぐらいの笑みで、群がっていた男たちを押しのけて近づいてくる姿に冷や汗が止まらない。
今この状況で俺のところに来られたら、確実に悪目立ちするのが目に見える。
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