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ー友情ー15
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もう和也は望とその桜井についての話は知っている。 だが、こう話の流れでそうなってしまったのだからある意味、もう望の話を聞くしかなくなってしまったというところだろう。
しかし、そういう事について望がこうあっさりと答えてくれる筈がないと思っていた和也だったのだが、
望は空を眺めながらボソリと口にし始める。
「告られただけだ……」
「……!?」
その望の言葉に和也は言葉を詰まらせるのだ。
「こ、告られた!? って、アイツにか!?」
一応、和也は驚いてみるものの完璧に今の2人の状況を知っているのだから完全に演技だろう。
現に和也は望が桜井に告白をされる所を聞いていたのだから。
それに和也は望に相談には乗ってやるとも言ったのだから、もうその事について聞くしかなかったのかもしれない。 だが実際こう聞いてしまうとショックなのは間違いない。
和也は本気で望の事が好きだ。
だけど、友達関係でも居たかった、仕事場では一緒に働いている仲だから今の関係を崩したくはなかった。 それで今まで望に告白するのを我慢していたのだが、今回の事については和也からしてみたら胸が締め付けられる思いなのであろう。
数日前に入院して来た桜井に先起こされてしまった和也。
そう和也からしてみたら、いとも簡単に告白されたという気分だ。
和也は望に告るのを悩みに悩んでいたのに、たった数日前に入院して来たばかりの桜井には速攻告白されてしまったのだから。
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