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人気者の高峯君
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「ねぇねぇっ!明斗君なんで一般科に通ってるのぉ?」
「いつも観てるよ!頑張ってね!」
「なぁこの前のドラマ面白かった!お前すげぇな!」
「一緒のクラスで心臓持つかなぁ♡」
…………………………はぁぁ
びっくりしたぁ、高峯君人気者だなぁ……にしても皆高峯君の事知ってるんだ、人気者だけじゃなくて有名人なのかな?
「ありがとう」
皆の声に高峯君はにっこり微笑んでそう返す。その顔が綺麗過ぎて直視出来ないほど彼の笑う顔は綺麗だ。
「キャァァァ!!♡♡」
高峯君が微笑めば黄色い悲鳴が次々と湧き上がる
………………にしてもなんでこんなに人気者なんだろ?…………まぁいいやもう直ぐHRも始まるし大人しく座ってよう。
「ねぇ」
「はいっ!?」
「ふふふっびっくりし過ぎ」
なっ何!?
て言うかさっきとはまた違うお花が咲くようなふわふわな笑顔を向けられて心臓がバクバク収まらないよっ!
「えっと、その、あのっ……」
「……ふふっ名前、俺高峯明斗お前は?」
な……名前?
「えっ、あっ、さ…………と……う」
「沙藤?」
「ひ……び…き」
「沙藤響輝?」
「……はい」
「綺麗な名前」
キ……レイ?僕の名前が?
「ごっごめんなさいっ!」
なんで謝ってんだろう……こんなの相手も困るだけなのに……
「は?なんで」
ビクッ
おっ怒られちゃった?
「あ、あ、その」
ヤバい泣きたい……今日はとことんついてない。
「大丈「おーい席つけーHR始めるぞ」」
…………あ
話の途中で先生が来て高峯君は前を向いてしまい、周りの生徒も自席へ戻っていく。
はぁ……今日何回目のため息だろう。
今日は……と言うか今年度はとことんついて無さすぎる。
グダグダ言っても仕方ないので僕も先生の方を向く。……………………これからどうしよう。
……………………色々あり過ぎて忘れていた……僕にとって毎年地獄の様な時間が来ることを。
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