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僕の罪
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「んじゃ、今日はありがとう」
「いえ……こちらこそありがとうございました」
「じゃあまた学校で」
「はい、ありがとうございました!」
はぁぁ……どっと疲れた……今日一日で色々あり過ぎだ。
時計を見ると6時を回っていた。
もうお風呂入って、歯ブラシして寝よ……
にしても高峯君がEvening starのメンバーだったなんて……でもまぁ納得だ。
お風呂に入って歯ブラシをしてゴロゴロしていたら何やかんやで8時半になっていた。
「う〜ん、ふわぁ……眠い」
僕は寝る前に両親の写真の前に行く。
「お休みなさいお母さん、お父さんまた明日ね」
僕の両親は、僕が6歳の頃に通り魔に刺されて死んでしまった。それからずっと一人だ。でも元々一人が好きだったから寂しいとかは思わなかった。
両親が死んでから国から色々な支援を受けてなんとか生きていけている。
…………………………早く大人になりたい。
桜田学園は、バイト禁止なので働きたくても働けない……。だからこそ早く大人になって自力で生きていけるようになりたいのだ。
毎日のように思う僕がいなければ僕を庇ったりしなければ両親は生きていたのではないかと……産んでくれたお母さんは悪くない。悪いのは生まれてきてしまった僕なのだ。僕の一生消えない罪。
僕が生まれてきてしまったと言う僕の罪だ。
お母さんもお父さんも周りにとても好かれる人だった。みんなお母さんとお父さんが大好きだった。皆からお母さんとお父さんを奪ったのは僕ななんだ……。
きっと僕はこれからも一人なんだ。
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