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尽きない悩み
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あの日響輝と付き合ってから、上手くいっているかと聞かれたら全くもってそうではない。
キスしたいし、抱きたいし、なのに二人で会うどころか話すら出来ない。
付き合う前と何も変わらない。
そんな事を考えていたらあっという間に六月になってしまっていた。
六月は中間テストもあるし同時に仕事も有るから色々と頑張らなきゃいけない時期でではある、それなのに響輝の事で頭がいっぱいでなんにも集中出来ない。
そんなことでいっぱいのある日撮影が終わると翔月さんに呼び出された。
「なぁお前最近どうした?」
「何がですか」
「最近ぼーっとし過ぎ……沙藤君の事でなんかあったのか?」
「………………」
図星過ぎて何も言い返せない。
「図星か」
………………。
「んで、付き合ったんだよな?何処までやった?」
「…………進展ゼロですけど、ろくに話もしないし話そうとしったって周りが邪魔してくるし……俺ファンの子達嫌いになりそう……響輝からも関わって来ようとしないし」
はぁ───俺達付き合ってるんだったよな?
「……お前ら本当に付き合ってんの」
「俺にもわからないです」
言ってて悲しくなる。
「まぁ話し合ってみろよ、こちらとしても仕事に支障が出んのは避けたいし……お前今日めっちゃ上の空だったじゃん」
話してみるか……
「話せれば良いですけどね」
本当に俺の事好きって思ってくれてるのかすら不安になる。まぁ、とりあえず響輝を捕まえるのが最優先だ。
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