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お互いの思い
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響輝を教室から連れ出して図書館のあの部屋に連れていった。
「響輝、開けて」
俺がそう言うと響輝は不思議そうにして鍵を開けてくれた。
「あっ、の」
部屋に入るや否や響輝が俺の手を取って不安そうに見上げてきた。
「僕何か不快になるような事……しました、か」
声はどんどん小さくなって、上がっていた顔も下がっていってしまう。
なんで……。
響輝は何も悪くない。
悪いのは周りの奴らだ。なのに……。
「響輝は悪くない……それより聞きたい事があるんだけどいい?」
「えっ、あっ、はい」
これでやっとしっかり話すことが出来る。
俺が聞きたいことはただ一つだけ、
「俺の事、好き?」
これだけだ。
「ッ………………」
"俺の事、好き?"そう聞くと響輝はびっくりした様に目を見開いて顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「俺達付き合ってるんだよな?」
そう聞くと響輝が曖昧に頷く。
「じゃあなんで俺達関わりないの?もしかして俺の事好きじゃない?」
「そっ、な、事ないですっ!」
最後まで言い終えると響輝が勢いよくそう言った。
「なら──」
"なんで"と訪ねる。
しばらくすると響輝は観念した様に口を開いた
「………………高峯君が、むりして、僕の事好きって言ってるんじゃと思って、それ……に、僕と居たら高峯君のいい評価が下がっちゃう……」
響輝はたどたどしくそう言った。
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