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「え、あ?!」
パニクって出た言葉は、後から思い出して恥ずかしくなるくらい凡庸な「お、お邪魔しています。」だった。
「・・・ブハッ!」
両手に抱えていた俺の服を抱きしめて、その子は心底可笑しそうに笑った。
「え、歩(あゆむ)さん、本気?」
ドキッとした。
たしかに俺は歩だ。
新里 歩(しんざと あゆむ)、サラリーマンをしてて、ちょうど上司と若手に挟まれる30代。
ドキッとしたのは、嫁にしか名前で呼ばれた事がなかったことと、嫁でさえ最近は呼んでくれなかった事で免疫がなかったせいだと思う。
「な・・・んで、俺の名前を?」
「やだな、覚えてないの?」
意味深な言い方に、心臓の動きがおかしくなった。
「え、ちょっと・・・ど、」
心臓の音が鼓膜まで揺らし始めた。
ま、待て。
思い出せ、思い出せ!
たしかに喫茶店は記憶にあるような気がしないでもない。
「昨日はあんなに気持ち良いって言ってのに?」
「きっ?!」
気持ち良い?!
思わずスポーツタオルの下のお尻を両手で隠した。
お、おおおおお、俺がまさか掘られた?!
「乳首、好きなんでしょ?」
「〜□△、?!」
乳首フェチだ。
俺はおっぱいが大好きだ。
なのにおっぱい無い子とエッチするか?!
「お、おぉお、おっぱい・・・!」
「うん、ぼくのお尻をおっぱいおっぱい言いながら舐めてたよね。」
「!!!」
ピンク色に上気した肌の甘やかな香り、汗に濡れたしっとりとした肌の感触が急に脳裏を横切って、思わず後退った。
「ダメだよ、歩さん。ヤリ逃げは許さない。」
俺の服を持って微笑む悪魔の顔を見ながら、俺はもう一度意識を失ったのだった。
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