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・・・完璧なモーニングセットといえば、カリカリに焼いたトーストにバターをたっぷり塗ったものと、細く刻まれたキャベツ、温かい半熟の目玉焼きに、油たっぷりのベーコンが添えてあり、とろりとしたヨーグルトにブルーベリーのフルーツソースが色を添え、芳醇な香りを放つ焙煎したてのコーヒーが付いているもの、だろうか。
「これ、100%のオレンジジュースだけど、酸っぱいの苦手ならリンゴジュースに変えようか?」
いえ、結構です。
「ん?何?!」
「変えなくて結構です!」
次に目を覚ました時は、この完璧なモーニングセットが年代物の木製のテーブルに置かれた瞬間だった。
「ほら歩さん、顔洗って服着なよ。」
またもや裸体のままひっくり返っていた俺は、居た堪れない気持ちで畳んであるパンツを履いた。
目が覚めたら自宅であって欲しかった・・・。
ぐずぐずとズボンに足を通しながら、向かいに座り込んだ大学生風のお兄ちゃんを盗み見た。
顔立ちは良いと思う。
目鼻立ちは整ってて、すらりとしている。
もちろん、おっぱいは無い。
『うん、ぼくのお尻をおっぱいおっぱい言いながら舐めてたよね。』
ううっ!!
男のケツをおっぱいだと間違えて襲うなんて、どれだけ酔ってたんだ!!
「顔はトイレで洗って。トイレから逃げても良いけど、歩さんの財布と携帯、鍵はおれが持ってるから、結局戻ってこないといけないけどね。」
「ウグッ!」
・・・どうやっても逃げ出せないらしい。
うすら笑いを浮かべる兄ちゃんに完全に敗北した。
「逃げませんよ、ちゃんと戻ります。」
指を差された方向によろよろと歩きだしながら、これからどうしようかと俺は途方に暮れていた。
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