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調べた結果、忍の名前はヒットしなかった。
「各種SNSもダメ。」
「そっか・・・。」
名案だと思った検索も何も出てこず、ふたりで頭を抱えた。
「・・・なんでもいいから、忍ちゃんのことを思い出せ。」
思い出せと言われても、何にも思い浮かばない。
携帯をポケットにしまうために中腰になったときに、ふとポケットに違和感を覚えた。
あ。
「手掛かりになるか分かんないけど、今朝、これが置いてあった!」
『賞味期限切れの卵って、どういうこと?』
くちゃくちゃになった紙を伸ばしてから渡すと、加藤は目を輝かせた。
「これで見つかるかも!」
「え?!」
自信満々の加藤に、俺は藁にも縋る思いで肩を抱きしめた。
「マジか!!」
「おう、任せろッ!」
俺は、かたく抱きしめ返してくれた加藤が、これほど頼もしく思えたことがなかった。
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