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さて、同棲の申し込みを同姓にする結婚の申し込みだと勘違い中の忍は、ひとり舞い上がってしまっていた。
いや、だって順番違うし。
好きって言ってないし!
この期に及んで、好きと告白するつもりのない忍は、ひそかに大パニックだ。
だいたい好き同士になる前から、そのエッチなことしたけど!
いや、好きじゃないし!
いや、好きだし!
どうしよう。
どうしよう。
だって歩さんのお父さんに会うなんて、想像もしてなかったっていうか!
・・・そりゃそうだろう。
歩は忍の父親を連れてくるつもりだ。
だが、忍はすっかり歩の父親を連れてくると思い込んだ。
このせいで、翌日は大騒ぎの珍事件が起きるわけだが、そのことはまだふたりは知らない。
「ぁ、ゃ!ちょっと待って!!」
「待てない。忍、寝れないだろ?」
「寝るって!寝れるから!!」
お風呂の後、Tシャツを捲し上げられて、乳首を散々弄られた。
「ぁん!もげる!!」
「そんな酷いことしないよ。・・・このままやめてほしい?」
うーっっ!!
うー、うーーーー!!!
「やめてとは言ってないもん!」
「なら、続き。」
「〜〜〜ッ!!」
押し切られた感のセックス(正確には、いわゆるBまでだが)に、忍はひんひん啼かされた。
割れ目の奥も舐められるという、とんでもなく恥ずかしい格好もさせられて、全身筋肉痛になることが決定している。
「ゃあ!」
「違う、イイ!だろ?」
もうもう!
バカバカバカ!
「好きだよ、忍。」
ぼくもって言いたくなるじゃん!
絶対言わないっ!
とんでもない格好のせいで、自分の精液が顔に掛かって、もう泣きそう。
しかも、その顔を舐められて、めちゃくちゃ奥が疼いた。
あとから忍は反省したのだ。
・・・なんか、挿れられたいって思ってきてない?!
ダメだよ、まだ好きって言ってないんだから!
自分で揺れまくっている自覚がある。
歩さんのことが好きだし、結婚したい気持ちもあるけど、どうしても怖くて素直になれないのだ。
ああ、好き。
挿れてほしい。
けど、挿れてほしくない。
好きだけど言いたくないし、好きだけど言う気もない。
でも、でも。
お父さんに会って「好きじゃないけど、籍入れます。」なんて変なことも言えない!!
めちゃくちゃ包囲網が狭まってきている状況に、パニックが続いている。
どうしよう。
告白って、何を告白したらいいの?!
・・・実際は、忍の父親が過去をカミングアウトする段取りのはずだが、忍は知らない。
しかも、歩も忍が勘違い爆走中なことも気付いていなかった。
そんなわけで、珍事件は確実に起きる。
とはいえ、今日は花の金曜日。
素敵なフライデーナイトだ。
歩は忍をクタクタにして寝かせてやりたいし、忍は気持ち良すぎてやめて欲しく無い。
双方の利害が一致しての、くんずほぐれつの夜は更けていくのだった。
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