アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
41
-
「キャーッ!新里さん、大丈夫?!」
ガタガタと椅子の倒れる音にビックリした山田さんが、店内に飛び込んできた。
「・・・。」
俺は山田さんの慌てた声を聞きながら、ぶっ倒れたまま妙に冷静に天井のシミを見ていた。
・・・天井のシミって、何でつくんだろうなぁ。
「ちょ、ちょっと!」
ガクガクと肩を揺さぶられて、視界いっぱいに山田さんの顔が映った。
・・・山田さん、まつ毛長・・・。
化粧してないのに、綺麗。
「加藤さん、何があったの?!」
「なっ、なにも無いです!」
「何も無い事は無いでしょ?!」
山田さんに責められている加藤の声を聞きながら、ゆっくりと先程の話を反芻した。
俺と忍がSM。
俺がドMで忍がS。
・・・鞭とろうそく。
あ。
手錠って、SMに使うって意味だったのか?
頭が回りだすと、後頭部がズキズキと痛んできた。
で、何が下手クソなわけ・・・?
「・・・セッ、」
クス?
いや、待て。
忍はめちゃくちゃ気持ち良さそうにしてたぞ。
女の子と違って、男性体は素直だ。
気持ち良ければ勃つし、射精をする。
「いや、」
実はシたく無かった?
いやいやいや、誘ったのは忍だ。
それを言われるがまま、大人のエゴで抱いた。
「暗、」
号ってアレだよな。
賞味期限切れの卵。
それがどうしてSMに辿り着く?!
カッと目を見開いた。
「サイズか!!」
S、Mとかのサイズだ!
そこから加藤はSMに辿り着いたんだ!!
「ちょっと新里さん、大丈夫?」
いつの間にか膝枕をしてもらっていた山田さんの膝から、ムクリと起き上がった。
右耳が豊満なおっぱいに当たった気がしたが、気にせず体を起こした。
「・・・加藤、ちょっと来い。」
側でしゃがんでいた加藤に手招きした。
ハイハイをしながら近づく加藤に、にっこりと微笑んだ。
「卵にはな。」
右腕に力を込めた。
そして拳を握り、高々と天井に突き上げた。
不思議そうな顔で俺を見つめる加藤に、次の瞬間、渾身の力を込めてその空っぽの脳天に振り下ろした。
「Lサイズってものあるんだよッ!!」
「イテーーーーーーーーーッッ!!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
41 / 201