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152 after story 38
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一方で忍は、上手くいった展開に天にものぼりそうな気持ちになっていた。
成功した成功した成功した!
歩さん、びっくりはしてたけど、分かってたみたい。
やっぱり先輩たちは凄かった。
杉さんや財津さんに色々伺ったけど、特に財津さんは細かいところまで教えてくれた。
「あの、写真って変な顔になっちゃうって杉さんが言われていたんですけど。」
『ん〜、光っちゃうこと言ってるのかもです。』
一応説明しておくが、光太郎は猫の写真を撮りたいと思っている。
忍は、ビフォーアフター(もう何が何だか)の写真だ。
「光る?!」
『うん。』
ちなみに猫の目が光るのは、網膜の外側にタペタムと呼ばれる反射板のようなものがついているのだが、この反射板がフラッシュに反射して光る。
ちなみにその反射板のおかげで猫は周りの微細な光を増幅して、暗闇の中でも活動できているのだ。
『だからフラッシュとかはやめてあげてね。』
「分かりました。」
忍はよく分からないままに頷いた。
「あのいよいよ今夜写真を撮ろうと思うんですけど、」
緊張する。
今まで深いところまで聞けなかったからだ。
でも、明日コトを致すということであれば、知っておかねばならない。
大きく息を吸って、気合いを入れた。
「やっぱり、勃たせた方がいいんでしょうか?」
光太郎は思った。
なぜ猫を立たせるのだと。
『?寝かせたままで良いと思うけど。』
「あ、寝かせたままでも良いんですね。」
忍は思った。
自然体が良いんだと。
勉強になる。
やっぱり男の矜持として、ヘナってるソレより、イキっているソレのほうが良いかなと思っていたからだ。
忍はノートに大きく自然体と書いて、目立つよう丸で囲んだ。
「あ、あとカラーゴム買ってきたんです。」
『カラーゴム?』
絡みにくいカラーゴムは100円均一に売ってあって助かった。
「余分な毛をまとめるのと、あと可愛いかなって。」
『・・・。』
光太郎は想像してみた。
猫ちゃんにカラーゴムを付けた状態だ。
『かすられちゃうかもだから、程々にね。』
「?はい。」
忍は首を傾げた。
・・・かすられる?
『誤飲も怖いから、気をつけて。』
・・・ゴイン?
とりあえずノートにゴインとかすられると記入した。
「分かりました、気をつけます。」
言って気付いた。
ゴインて、誤飲ってこと?!
いや、流石にお口でしたとしても、食べないと思う!
忍は真っ赤だ。
そんな話をしていた昨夜、サクッと寝てくれた歩のパンツを引っぺがして、フラッシュを使わずにビフォーの写真を撮ったという訳なのだが。
・・・良かった、きっとデザイン気に入ってくれたんだよね。
歩は怒らなかった。
実際には、衝撃に呆けていたというだけなのだが。
そんなわけで、忍はトイレから出てくるはずの歩を待っていた。
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