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こたえ
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犬養side
「ありがとう。でも、ごめん」
ほんと、何やってんだろ俺。
なんでこんな可愛い子の告白断ってんだろ。
「…っ、そうですよね」
あーあ、泣いちゃってるじゃんか。
「ごめんね」
もう一度謝ると、彼女は首を左右に振った。
「いいんです…っ、……じゃあ」
そう言って顔を隠すようにして行ってしまった。
お互いをよく知らないからとか、好みのタイプじゃないからとか、そんな理由で断ったわけじゃない。
じゃあなんで断ったのか、その理由は……
熊澤先生のことが…
……いや、それは無い。無いに決まってる。
だってあの人は先生だ。20歳ぐらい年上だし、まずなにより男だ!!
「俺、疲れてんのかな……」
熊澤先生のことが好きだなんてどうかしてる。
多分あれだ、試合で興奮してて…そう、アドレナリン!アドレナリンのせいだ!
…だから、いい加減俺の心を揺さぶるのをやめてください、熊澤先生。
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