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──まあ……それはこっちも同じなんだけど。
ニヒルな笑みを浮かべながら、汐は呟いた。
「君、Subだろ? ね、今夜の相手は決まってる?」
「いや……別に」
ブランデーの入ったグラスを片手に、様子を伺っていた男が汐に話しかけてきた。
DomとSubの会話が始まれば、ルールさえ破らない限り、サロンのスタッフが介入することは禁じられている。
二人に軽く頭を下げ、島長は離れた。
言葉少なにして返したのが、相手には緊張しているものだと伝わったらしい。
カウンターの下で膝頭に手を置かれ、突然のことに汐はびくりと肩を揺らした。
「俺、痛いの好きな子探してるんだよね」
「じゃあ、僕とは合わないかも。気持ちいいのが好きだから」
やんわりと断ったものの、汐に興味を引かれた男は、内腿に手を這わせてきた。
「へぇ。可愛い顔していやらしいSubだな。そういう子ほど泣かせたくなる。ちゃんとセーフワードも決めてあげるから、ね? すげぇよくしてやるよ」
随分と自信家で上から喋るDomだな、と男の感想を心の中で呟く。
主従関係を勘違いしているDomは世の中に一定数いる。
汐を懸命に口説いているこの男も、そちら側の思考の人間なのだろう。
座ったまま、汐の腰に手を回し、際どい手つきで撫でさする。
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