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汐がいつまでも手元のスマートフォンに夢中になっていると、痺れを切らした男がCommand(命令)を繰り出した。
「躾のなってないSubだな。気持ちよくしてやるって言ってんだろ。Look(こっちを見ろ)」
汐は仕方なしに男の顔を見た。
好みでもないし、今朝の件もあって、たった今機嫌がすこぶる悪い。
自信満々でGlare(グレア)を放っているが、汐の神経を逆撫でするだけだった。
そもそもフロア内で無闇にCommandやGlareを使って、Subの理性を揺らすのは禁止だ。
「あんた、それでGlare出してるつもり? 全っ然分かんないや」
「……あぁ?」
カウンターの向こうで、島長が溜め息を吐いた。
「くっそ生意気な奴……Kneel(跪け)!」
男がCommandを叫ぶと、近くにいたSubは全員、Kneel(お座り)の体制をとった。
しかし、汐だけは一人スツールに座ったままで、涼しい顔をしている。
「聞こえなかったのか!? Kneel(跪け)!」
「うるっさいなぁ。聞こえてるよ、ちゃんと。下手くそ」
男はぎゃんぎゃんと騒いでCommandを口にする。
通常よりも早く第二性を獲得した汐は、格下のDomの支配を受け辛い。
それはプレイのときも同様で、Glareも効き辛かった。
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