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「す、すみません。ここでのCommandは禁止なんですが……」
唯一、Normalの島長が暴走する男に声をかけるが、冷静さの欠片もない。
どうしてくれるんだよ、と目で訴えられたが、汐は知らんぷりした。
「やり過ぎだろう。この場を乱すのなら出て行ってくれないか」
「あぁん? 誰だお前ぇ?」
一方的に売られた喧嘩を止めに来たのは、上品にスーツを着こなした男だった。
汐の父親よりは十分に年下だろう。しかし、汐や島長のように未熟さを感じさせない。
二の句が告げない男は、みっともなく膝を震わせている。
GlareはSubに注がれるだけではなく、同類同士では威圧に使われる。
すぐ隣にいる汐も、冷たい目を見ていると思わず竦みそうになった。
これだけ鋭いGlareを浴びれば、並のDomやSubなら一溜りもないだろう。
上質でコントロールも上手い。格の違いを見せつけられ、汐に絡んでいた男は無様に逃げ出した。
「大丈夫か? 怪我は?」
「なに余計なことしてくれてんの。助けてなんて頼んでない」
普段から格下のDomに、ああいう遊びをしては憂さ晴らしをしていた。
大抵は顔を真っ赤にして逃げ出したり、相手をしてくれ、と懇願されるのだが。
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