アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
* Style1 *
-
声をかけようか迷っていたのは、単なる口実やリップサービスではなくて、ぽろっと溢れた彼の本音なのかもしれない。
そう思うと目の前の男がいっそう愛しくなる。
島長や他のゲストに見せつけるように、汐は深見の腕にしがみついた。
……────。
別の階層にあるプレイルームは、双方の合意があって初めて訪れることが出来る。
廊下の両端には間接照明が点在しており、足元を淡く照らしている。
他の二人組同士が鉢合わせても、互いの顔を認識し辛くさせているのだ。
周囲の輪郭があやうくなりそうなくらい、仄暗い廊下の一面に同じ見た目をした戸口が並んでいる。
──本当に、この人とするんだ……。
遊び慣れたふうを装っていたが、実のところ、プレイに関する知識は乏しい。
創一の紹介で会っていたDomは、汐に怪我があってはいけないからと、いつも淡白なプレイばかりを提案する。
おかげで、プレイの作法や決め事などは身につかず成人になってしまった。
シックな雰囲気の廊下とは裏腹に、室内はピンク色を基調としている。
いかにもな内装に汐は少し怖気づく。
──でも、あのGlareは欲しい。
汐は縋りつくように、深見に抱きついた。
「恋人らしくしたいのかな」
「……セックスは、なしで」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
23 / 263