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ただ、二つは細い鎖で互いに繋がっていた。用途を模索していると、不意に後ろから声がかかる。
「いい子に待っていたかな。……ああ、それが気に入ったんだ。後で使ってあげるよ」
汐は備え付けのバスローブを着て出てきたが、深見は出会ったときのままだ。
「プレイの前にセーフワードを決めようか。何にする?」
「えっ、それってSubが決めるの。Domが決めるんじゃないの?」
DomのCommandに応えられないとき、行き過ぎた行為にSubが耐えられないときに、用いられるのがセーフワード。
これを使われると、Domはそれ以上プレイを遂行出来なくなる。
セーフワードを好まないDomもいて、汐が相手をしたのはその典型的な例だった。
使わせないように、わざと卑猥な単語を指定してきたりする。
汐の常識ではセーフワードはDomが決めるものだと定着していた。
「Subが決めたほうが効力がある。それに、使うのはSubなのだから、最低限のマナーだろう。ナギがプレイの最中でまず口にしない単語なら、何でもいい」
汐は一番大好きで大嫌いな単語を選んだ。
「……じゃあ、パパで」
「……パパ?」
聞き返す声色が動揺に満ちていて、汐も困惑した。
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