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脱衣のスピードに深見は目を丸くしている。
──やば。どう考えても色気なさ過ぎだな。
時々、ふと自分は本当はSubではないのかと思う。
Commandに従い、報酬としてGlareをもらうのを至上の幸せとする性。
しかし、汐にはそのような幸福を噛み締めた記憶がない。
「Good(いい子だ).思ったとおり綺麗な身体だな。見た目に気を遣う職業を?」
「……ずっと昔に。今は普通の大学生だよ」
役者をやめてから身体づくりは必要なくなったので、特に鍛えることはしていない。
子役だったときは周りが何かと煩かった。
転んで傷をつくってはいけないから、外で遊ぶのは禁止。日焼けをするのも禁止。
食事のカロリーさえ制限されていた。
健康的な色の肌を、深見が手のひらで撫でる。
触り心地を確かめられ、汐は自分の身体を這う手から視線を逸らした。
「んっ……」
「所々、気持ちいい場所があるみたいだな」
「別に、性感帯とか、ない」
胸の色づいている部分を捉えられ、くりくりとせり出すように指で擦られる。
誰に触られてもくすぐったいだけだったそこが、徐々に熱を持つのが分かる。
「あ、あっ……ん」
「どんなふうになってる? Say(言って)」
「……っ。誠吾さんの……っ。指で、いっぱい、感じてる……乳首きもちいいの、はじめて……」
本音が暴かれていく羞恥に、汐は涙を流した。
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