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正確には「お金持ちの年上達」だけれど。
同窓のよしみで大分表現をぼかしてやった。
焦る島長が面白くて、汐はくすくすと笑う。
「えーっと。ここ若い人多いけれど、俺みたいに年上好きもかなりいるんで! だから、深見さんもそんな気にすることないですよ。素敵な出会いを応援してます」
「ありがとう。実を言うとそのことで少しへこんでいて。瑞希君が応援してくれるなら心強いよ」
──ち、ちょっと待って! なにそれ……何それ!? 何でいい感じになってんの!?
この展開、少女漫画なら絶対にこの後くっつくやつだ……。
年上キラーと半分馬鹿にしていたが、手強い恋のライバルになるなんて、思いもよらなかった。
サロンでのバイトは割がいいと自慢していたし、島長のトーク力は一流だ。
Normalの島長目当てにやって来る、DomやSubの会員もいる。
視線を絡め合う光景に、恋の気持ちはしょぼしょぼと萎んでいく。
ここで負けてはいられない。今が駆け引きのときだ。
汐は思いきって、自分から深見をプレイへ誘った。
……────。
「しおー? おーい、しっかりしろー。……吐きそう?」
終電がなくなる少し前。ぽつぽつと退店する人もいる。
酔いの回った汐は、半身を島長に抱えられながら、駅までの道を歩いていた。
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