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本庄の言うことには一理ある。
母親はプロデューサーである創一と再婚し、売れない子役だった汐には、たくさんの仕事が舞い込んできた。
「俺は実力だけでここまで上がってきた。母親がプロデューサーと寝て仕事をもらった、あんたとは違う。……なあ、土下座してくれよ。今ここで」
汐の中の本能は、その命令に従いたいと望んでいる。
手のひらに爪を食い込ませ、汐は必死に堪えた。
本庄の加虐心に火を点けると分かっていても。
「Kneel(跪け). パパのコネを使って仕事をしていました。すみませんでした、ってな。Say(言え)」
──従いたくない。そのCommandには。
心の声と、Glareを与えられて喜ぶSubの本能で、頭の中はぐちゃぐちゃになる。
不快さがこみ上げてきて、汐は床の上へ嘔吐してしまった。
身体は拒否反応を示しているのに、その男の元へ跪き、言うとおりにしようとしている自分がいる。
「パパの……っ」
汐は唇を噛み締めて、腹の底から沸き起こる衝動を堪える。
いくらGlareを放っても怯まないと分かると、本庄は舌打ちをする。
「くっそつかえねーSub。Come(来い). 四つん這いでな」
屈辱的な命令にいっそのこと意識を放り出してしまいたかった。
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