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#3
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そして何より俺はアルファが大嫌いだ。
うちの家系は代々アルファの家系で両親も兄弟も皆アルファの上流階級一家。
その中で俺1人オメガが生まれてしまった。
あの忌々しい検査をする前までは兄弟とも仲良かったし、両親にも愛されていたと思う。
たった一瞬で簡単に崩れ去ってしまった。
母親はヒステリック気味になり「なんでアルファじゃないのよ!オメガを産んだなんて気持ち悪くて視界に入らないで!」と毎日罵られ、父親は俺なんて見えないかのように振る舞う。
最悪なのは兄と弟だ。
この世には抑制剤というものがあり、ある程度のフェロモンを抑えてくれる薬がある。しかし俺にはあまり効かない。それでも飲まないよりはマシだから比較的強めの薬を飲んでいた。
それをアイツらは見た目の似てるビタミン剤にすり替えたり、隠したり学校でオメガだと広められたりと俺を孤立させるようにと動いていた。
1番酷かった時は抑制剤をすり替えられたことに気づけず発情してしまい、そのうえ兄が用意したアルファに襲われそうになった。
アイツらは階級で人を評価しオメガと知れば見下し玩具として弄ぶ。
身内でこれなのだ。
アルファなんて能力が高いだけの最低なヤツらだ。
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