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#22
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案内されたマンションは何階あるのか分からない位の高層マンションで取締役は当たり前のようにエレベーターの最上階を押した。
エレベーターの内装まで高級感を醸し出していて目眩がしそう。
『最上階です』
と無機質な機械の声とともに扉が開く。
エレベーターを出てすぐの扉に立つと目の色彩ロックがあってオメガとアルファじゃこんなに差があるんだなと思い知らされた。
「登録するから顔こっちに向けて」
「は、はい」
それにしてもよく見ると扉が1つしかない。
「あの、まさか最上階って部屋ひとつしかないとか言わないですよね?」
「ひとつだけど何当たり前の事聞いてるんだ?」
少し目を見開いて僕より20センチ高い身長で見下ろす。
やっぱりアルファも取締役も僕なんかがそばに居ていい人じゃない。
あまりにも住む世界が違いすぎて今この瞬間が夢なんじゃないかと錯覚してしまう。
「お邪魔します」
「だただいまだろ」
「善処します」
そんな住む世界の違う場所へ1歩足を踏み入れた。
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