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#26
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取締りとの夕飯は食器のぶつかる音が響き渡っていた。
こんな時僕に面白い話の一つでもあればよかったけどこの空気で話す度胸もなく喉がつまりそうだった。
味もよくわからずテーブルマナーもめちゃくちゃで、正面の彼の顔を見られないでいた。
「甘いもの食べるか?」
沈黙を最初に破ったのは取締りだった。
「はい」
「分かった、貰い物だけど俺は甘いものは苦手だから食べてもらえると嬉しい」
キッチンからプリンアラモードを持ってきてくれた。
スプーンを入れるととても柔らかく簡単に口の中で溶けていく。
優しい甘さに心が落ち着くのが手に取るように分かった。
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