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新しい日常 9
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それから一週間、何事も無く日々は過ぎた。出勤し、朝礼を行ってから業務に入り、つばめ棟で子供達と接する。午前は遊び、午後は桜たち勉強組に勉強を教え、17時になったら退勤した。その間、花見さんから特別何か報告がくることもなく、穏やかに、時間は過ぎていった。
その日は、つばめ棟の宿直当番の日だった。ひなどり棟担当になるとほぼ毎日ここに寝泊まりにすることになるが、つばめ棟はそうではない、そうではないが、たまに宿直当番が回ってくることもある。夜勤の事務員と、施設職員二人がつばめ棟に残るのだ。
荷物を持ってつばめ棟に入り、宿直室にそれらを置いて食堂へ向かう。既に集まっている子供達の様子を見ながら、子供達に混ざって食事を取った。
「今日は冴島先生なんだ。嬉しい」
隣に座った男の子に笑顔で言われると、こちらも嬉しくなってきた。
夕食を終えると、各々部屋に戻っていく。消灯は21時。それまでは自由時間だ。複数の子に部屋に遊びに来て欲しいとせがまれたが、同時に二つの部屋に行くことは出来ない。喧嘩が起こりそうだったので結局どちらに行くのもやめて、消灯の時間まで宿直室で待機することにした。
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