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朝妻蓮 幼い頃
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俺の名前は朝妻蓮。
「蓮の名前は、朝妻朝子(あさし)になる予定だったんだよ！お父さんの名前が朝妻朝夫なんだから！」
あっはははっっ！！
とパソコンを見ながら豪快に笑うのは、俺の母親、朝妻舞子。
俺は母親の言葉にコクンと小さく頷く。
「蓮、見てみろ。ここの企業のセキュリティーはゆるゆるだろ？」
母親の言葉に頷いて、俺はパソコンの画面を見つめる。
母親の職業といっていいのかわからないけど、いわゆるハッカーをしている。
それは母親のただの趣味だったのか、世界を救おうとしていた正義のハッカーだったのか、それとも大金目当ての悪のハッカーだったのか、今になってはわからない…。
それだけは聞いてはいけない、と幼い俺でも察していた。
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