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「兄貴が言ったんだろう?この時間に蓮先輩はいるから来い、って!で、蓮先輩はどこに行ったんだよっ!?」
「とりあえず落ち着け」
「落ち着けるか!こっちは六年ぶりなんだぞっっ!!」
「朝妻は会社に呼ばれた。家の鍵を渡す時間もないぐらいにな。会社から帰ってきても鍵を持っていないから朝妻はこの家には入れない。だから朝妻の帰りを俺は待っているんだ」
響平はふん、と鼻を鳴らす。
「ブラックな会社だな。あの時、先輩を会社に連れて行かなきゃよかったっ!」
響平が睨んでくる。
「ほぉー!お前が日本にいない間、朝妻の様子を誰がお前に逐一連絡していたと思っているんだ?」
俺の頬がピクピクと動くのがわかる。
「だったら、蓮先輩は仕事に呼ばれた!って俺に連絡してこいよ!どれだけ鏡の前で笑顔の練習してきたと思ってるんだよっっ!!」
「俺が、お前がどんな感じで訪ねてくるのか見たかったからだ」
俺は平然と言ってやる。
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