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年上だから…
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結局会えないまま1ヶ月が過ぎていた。さすがの俺でも恋人と会えず、連絡すら取れないなんて寂しい。
でもなんで連絡をしないのか…
“年上だから”
それが理由だった。俺は匠海より年上だし、年上の尊厳というものもある。しかもあんな忙しそうにしている匠海に無理をさせたくないし、負担をかけたくなかった。だから俺からは何も言わない。
寂しいなんて言って女々しい俺を見せてしまったらきっと愛想つかされる。そんな事は絶対に嫌だから…
______________
撮影も終わり、帰宅して現在20時。
スマホをぼーっと弄りながら、頭の中は匠海の事ばかりで…はぁ、と溜息をつく。
もう寝ようかなんて考えていると、メッセージアプリの通知音が鳴る。誰だ?と呟きスマホを見た瞬間、驚きに目を見張り、スマホが顔面に落ちてくる。
“今からそっち行く”
と「いッッた…ってか今から来る?やばい…」
急いで部屋を片付けて、少しだけ髪を梳かして……
バタバタと忙しなく走り回っていると、10分程してすぐにインターホンが鳴る。モニターを確認すると匠海の姿が…久しぶりの恋人の姿にドキッとしたのは秘密。いつも通りに振る舞えるよう、一呼吸置いてドアを開ける。
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