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目が覚めると慣れ親しんだ天井が見える。
、あぁそういえば変な薬を飲まされたんだ。まだ少し熱の篭った体を起こす。
「神楽起きたのか、水飲め」
スッと横から紬にコップを差し出される。
「ありがとう」
喉なんか乾いていなかったけれど薬の効果を少しでも早く無くしたくて、一気に摂取する。
今が何時なのかわからなくて襖のほうを見る。
「今は12時だ。神楽の次の客は18時からだからまだ寝てろ。腹が減ったなら何か持ってくるけど」
この店は大体18時から朝の8時まで営業している。一応ちゃんとそれぞれの労働時間は法律に従ってるけどたまに守られない時もある。
いつか警察にバレないだろうか。そしたらこんなところから抜け出せられるに。
いや、無理か。あの人のことだからうまくやるだろう。
「餡蜜が食べたいな」
何だか無性に甘いものが食べたくなった。
「いいぜ、何か食べたいなんていうのめずらしいし」
たしかに。あまり言わないかもしれない。
餡蜜を食べ準備をするとすぐ時間になってしまう。
持続性の長い薬だったのかまだ熱が冷め切らなかったがそんなことで休めるはずもない。
それを知ってか紬も心配そうにするが止めようとはしなかった。
さあ、今日も仕事をしに行こう。
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