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黒羽様との手酷い性交渉から1週間経ち今日は不思議なお客様とご一緒になった。
「そんなにかしこまらなくていいよ」
彼は確かにゆったりと腰掛けているのに凛々しくもあった。
「いえ、阿久津様の前なのですから当然です。」
阿久津の名はここら辺の人間で知らないものはいないほど有名だ。
日本のヤクザの中でも伊竜組と並び勢力が強いとされている。
あの人でさえ逆らう気はないだろう。
あぁこの人に買われたら自由になれるだろうか。
「目の下にくまができているね、寝不足かい?」
「いえ、そんなことないです。最近はとてもよく眠れているほうです。」
「そう、でも今日は俺が眠いから少し付き合ってくれないか?」
ふわりと笑う姿にはヤクザの面影は一切なかった。
「もちろん阿久津様のお願いならなんなりと」
そう言って大きめの布団に2人で潜り込む。
手を背に回されポン、ポンと規則正しいリズムを刻まれる。普段なら他人に触れられながらましてや男の人と一緒の布団で寝付けるはずもなかったのに今日はなぜか目が開かなくなっていった。
こんなに心地のいい空気は久々かもしれない。
静かに息をしながら夢の扉が開かれるのを感じる。
あぁいい夢が見られそう。
「おやすみ神楽いい夢を」
穏やかな声と共にキスが降り注ぐ。もう夢なのだろうか。
一生続けばいいのに。
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