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君だけのナイト-夜も
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とある夜のこと。
俺はハルに背を向け、同じダブルベッドで眠る。
「....先輩」
微かなハルの声に体を捻るとハルの真っ直ぐな瞳とぶつかった。
「その...一緒にいて、もう一週間になりますが...先輩、平気ですか...?」
「...平気って、何が....?」
すぐにハルが恥ずかしそうに頬を染め、俺は意味がわかった。
ハルを抱き締め、キスをした。
唇を離すと、
「...良かった...嬉しい」
俺の胸に額を擦り寄せ、しばらくすると、すーすー可愛い寝息を立て始めた。
(...ハル、キスだけで満足するんだな)
俺は敢えて、ハルを抱いた男たちのようになりたくない、と気を利かせていたのだが...
ハルは無理やり行為をせがまれ、拒めなかっただけで、心も体も純粋なんだな、とハルの寝顔を見つめながら気がついた。
俺がハルの初めての男になる。
ハルの過去を忘れさせ、幸せにする。
ハルのナイトになる。
俺はこの夜、愛おしいハルを胸に決意した。
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