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夕食
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───────…
夕食はノアがメイドから暴力を受けたことで、ノアは自分の部屋で取ることとなった。俺はというと、相変わらず1人で大きなテーブルを占領中。
というのも、父親は仕事で部屋から出ないし、母親はどこかへ出かけてしまっている。きっと愛人の所だろう。
「セバスチャン、ノアの入浴はセバスチャンが担当しろ。それと、ノアの部屋には誰も近づけるな。」
「かしこまりました。」
セバスチャンは少し驚いた様子だったが、すぐに出ていった。何かおかしな事でもしただろうか。
「はぁ……」
脂っこい…日本人としての記憶が戻った今では、この夕食は重すぎる。味噌汁飲みたい。米…米が欲しい。
今、俺の舌は今、日本食を求めている。
明日でも作ってみるか…
「ジュード様、ノア様がそろそろ就寝の時間でございます。塗り薬はジュード様が…」
「俺がやる。セバスチャンはもう休んでいい」
「はっはい…」
無駄に長い廊下を通り、ノアの部屋を訪ねる。時間的には夜の時頃だろうか。子供は寝る時間だ。
ノアは椅子に座り船を漕いでいる。
はぁ…かわいい…
そっとノアの顔を見つめる。ふにふにと頬をつつく。たこ焼きのようにまるまるとした頬は食べたくなる。
「…ん……ひっ!」
ノアが起きてしまった。このふにふにを味わっていたのに。
「薬の時間だ」
───────…
痛々しい背中や腕に薬を塗っていく。傷にしみる体がビクリと震えた。
「大丈夫?」などは言えない。大丈夫じゃないのだから。何か声をかけようと考えるが、思いつかない。
「明日には少し治っているだろう。今日はゆっくり休め。」
ノアに服を着せると抱っこしベッドまで運ぶ。
「明日は俺がノックするまで開けないように。何かあれば俺の部屋に来い。隣の部屋にいる。」
「あい、おやしゅみなしゃい」
「ああ、おやすみ」
天使が風邪を引かないよう、毛布を小さな肩までかける。
本当は添い寝したい。そんなことをしたら天使は眠れぬ夜を過ごすだろう(恐怖で)。
メイドが悪さしないよう部屋の鍵を閉めた。
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